AWS が公開している AWS Control Tower の学習コンテンツをまとめてみた

AWS が公開している AWS Control Tower の学習コンテンツをまとめてみた

Clock Icon2023.10.26

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

社内で AWS Control Tower の勉強会をする機会があり、その準備のために AWS が公開している学習コンテンツ(学習リソース)を調べたため、ブログでも紹介します。

ここ数ヶ月でコンテンツが拡充されており、以前より勉強しやすい環境になりました。

AWS Control Tower の学習コンテンツ

AWS が公開している AWS Control Tower の学習コンテンツには次の内容があります。ユーザーガイドは学習コンテンツではありませんが、Control Tower の仕様を記載しているドキュメントであり、利用頻度も高いため、合わせて記載しています。比較的新しいものだけ記載しています。

コンテンツの種類 コンテンツ名 言語 URL
AWS サービス別資料(Black Belt) AWS Control Tower 基礎編 日本語 PDF
YouTube
AWS Control Tower 手順編 AWS Control Tower の有効化 日本語 PDF
YouTube
Skill Builder Designing Landing Zone Architectures with AWS Control Tower 英語 AWS Skill Builder
ワークショップ AWS Control Tower Guide 日本語(一部は英語のみ) AWS Control Tower Workshop
ユーザーガイド AWS Control Tower ユーザーガイド 日本語(一部は英語のみ) AWS Control Tower とは - AWS Control Tower


以降では各コンテンツの補足を記載します。

AWS サービス別資料(Black Belt)

2023 年 8 月に追加された待望のブラックベルト資料です。

基礎編と手順編があります。ユーザーガイドだけでは理解しづらいところも図付きで説明があり、AWS Control Tower の理解が容易になります。ブラックベルト資料は AWS のサービスを理解するための鉄板コンテンツであり、最初の学習コンテンツとしておすすめです。

(引用元)サービス別資料 | AWS クラウドサービス活用資料集


Skill Builder

AWS Control Tower を使用したランディングゾーンのアーキテクチャについて学べるコースです。所要時間は 2 時間となっています。無料です。

AWS Control Tower について学べることはもちろんなのですが、マルチアカウントに対する考え方も学べます。英語ですが、ブラウザの翻訳ツールを利用すればあまり困りません。学習の最後にクイズもあります。

(引用元)AWS Skill Builder

コースの目的を下記に抜粋します。ランディングゾーンの概念やマルチアカウントのベストプラクティス、AWS Control Tower を利用したランディングゾーンの展開方法について学べます。

  • Explain landing zones concepts and tools.
  • Summarize how to build secure and compliant landing zones on AWS with or without AWS Control Tower.
  • Explain the benefits and use cases of landing zones during migration planning and post migration account organization.
  • Determine multi-account best practices.
  • Recall how to design the account structure following best practices.
  • Explain at a high-level the migration process of disparate accounts to a new landing zone created using AWS Control Tower.
  • Summarize a customer’s journey in organizing a disparate collection of AWS accounts to a well-architected landing zone.


本コースは次の AWS ブログで紹介されており、私はこのブログで AWS Control Tower のコースがあることを知りました。


ワークショップ

AWS Control Tower に関する一連の操作を学べる他、拡張として Control Tower 以外のサービスをマルチアカウントに展開する方法も学べるワークショップです。AWS アカウントを自分で用意して試すことになります。サービスを十分に理解するためには、やはり触ってみるのが良く、個人的におすすめのコンテンツです。実施前に「AWS サービス別資料(Black Belt)」を見てから実施すると良いと思います。

大ボリュームです。メニューを全て展開すると収まりきらないので、一部だけ展開しています。一部のコンテンツは英語のみの提供となりますが、ブラウザの翻訳ツールを利用すれば、あまり困りません。

(引用元)AWS Control Tower Workshop


AWS Control Tower の機能に関する主な内容は下記です。

  • AWS Control Tower の有効化
  • 新しい AWS アカウントの登録方法
  • 既存の AWS アカウントの登録方法
  • コントロール(予防、検出、プロアクティブ)の管理


さらに、AWS IAM Identity Center と 外部 ID プロパイダーとの連携が含まれているところが気に入っています。次の 3 種類の ID プロバイダーとの連携があり、ID プロバイダー側の手順も掲載されています。

  • Azure AD
  • Google Workspace
  • Okta


AWS Control Tower では AWS アカウント発行時に設定をカスタマイズできます。その方法として次の 3 種類の内容があります。これらの機能は公開されている情報が少ないので、解説付きで手順があるのはとても役立ちます。

  • Account Factory Customization (AFC)
  • Customizations for Control Tower (CfCT)
  • Account Factory for Terraform (AFT)


AWS Control Tower の機能だけではなく、他にも次のような内容がワークショップに含まれています。ボリュームが多くて私もまだ全て試せていません。

  • AWS Security Hub のマルチアカウント管理
  • Amazon GuardDuty のマルチアカウント管理
  • AWS Audit Manager のカスタマイズ
  • AWS Config と RDK (Rule Development Kit)
  • AWS IAM Access Analyzer のマルチアカウント管理
  • Transit Gateway のマルチアカウント展開
  • Route 53 のマルチアカウント展開


最後に余談ですが、上述した Skill Builder のコースにおいて、追加の学習リソースとして本ワークショップが紹介されています。

さいごに

AWS が公開している AWS Control Tower の学習リソースについて、個人的におすすめのコンテンツを中心にまとめてみました。最近の数ヶ月で AWS Control Tower に関するコンテンツが拡充され、学習しやすくなった印象です。

このブログがどなたかのご参考になれば幸いです。

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